日本医労連2026春闘①
日本医労連2026春闘パンフレットから抜粋して、今春闘についてお知らせしていきます。
26春闘は、「大幅賃上げはあたりまえ」
物価高騰が続き、税金や社会保障費負担も増える中で、私たちの生活はもう限界です!病院や介護事業所で作る団体からも、物価高騰への対策と他産業並みの賃上げを求める声が相次いでいます。政府与党も賃上げに言及せざるを得ない状況となっている今、医療・介護・福祉サービスを維持するためにも賃上げは絶対に必要です。
私たちの賃金水準はどうあるべきか~産別統一要求額の考え方
皆さんの生活はどうでしょうか?2026年春闘アンケートによると、職場の不満は、①「賃金が安い」24.6%②「人員が少ない」15.7%③「一時金が少ない」12.9%が上位を占めています。私たちケア労働者の仕事にふさわしい賃金水準はどういったものでしょうか。
ILO(国際労働機関)勧告が示す国家ライセンスのケア労働者の賃金水準
ILO勧告 看護職員の雇用、労働条件および生活状態に関する勧告157号
(1)看護職員の報酬は、看護職員の社会的および経済的必要、資格、責任、任務および経験に相応するもの、看護職に固有の拘束および危険を考慮に入れた、看護職員をその職業に引き付け、かつその職に留めておくような水準に決定されるべきである。
(2)報酬の水準は、同様な又は同等の資格を必要とし及び同様な又は同等の責任を負う他の職業の報酬の水準と同程度なものであるべきである。
(ポイント)日本医労連では、この勧告を基に看護職と同等の社会的及び経済的必要、資格、責任、任務、経験を負う職として教員を比較対象に挙げています。
低い賃金が人材難を招く
医療・介護・福祉労働者の多くは、国会資格を持つ、国民のいのちと健康を守るスペシャリストです。しかし、現場では過密・過重労働と、それに見合わない低賃金のため離職が相次ぎ、募集しても採用人数に至りません。なりたい職業に選ばれず養成校も定員割れになるなど、深刻な人員不足・担い手不足となっています。国際基準であるILOの勧告からも、日本のケア労働者の賃金水準はかけ離れています。医療・介護崩壊を防ぐためにも、ILO勧告を活用しながら、医療・介護・福祉労働者の賃金を、その役割に見合い、かつその職が選ばれる水準に早急に引き上げる必要があります。
国際水準並みの賃金を!
OECDの看護師の年収を比較すると、収入格差が拡大していることがわかります。(以下表参照)物価の違いがあるため、一概に比較はできませんが、年収はアメリカの1/3、カナダ、ドイツの約半分、隣の韓国と比べても2020年時点で約50万円も低くなっています。日本の看護師の賃金は、国際的な水準から取り残されているのです。介護・福祉労働者はさらに100万円以上低い年収です。これでは、看護師や介護士として働きたいと思うでしょうか?

